中学受験の入試当日!親御さんが受験先の学校や駅まで付き添いをすることになると思いますが、そんな時、受験生である子供にどんな言葉をかけてあげるのが良いのでしょう?
その朝の一言で受験生のやる気を左右することもあるので、接し方はとても大切です。
受験当日の保護者の心構えや必需品、試験中の過ごし方にについてお伝えします。
受験当日!子どもにかける言葉は?
まず、長い時間をかけて努力してきた受験生にどう声をかけるかに正解はありません。
どうしても受験生ひとりひとりの性格が影響するので「絶対にこうすれば大丈夫!」というものはないと理解しておきましょう。
受験当日の声かけで大切になってくるのは、「普段通り」と「不安になるようなことは避けるようにする」ことです。

うちの子ども達に聞いてみると、「大丈夫だよ」が一番いいと言っていました。
「どんなにヤバイ状況でも、『大丈夫!』と言われると、そんな気がして安心して行けた」と。
そして嫌な言葉としては「頑張ってね」だそうです。
これはプレッシャーを感じて、出来なかったらどうしよう…と不安な気持ちになってしまうようです。
当日は緊張や大きな不安が襲ってきて落ち着くことが難しくなります。
そんな時、今まで見守ってきてくれた親御さんや保護者の方、周りの人たちが普段通りに接し行動してくれると安心感を感じられて、だんだん落ち着けるようになります。
特によく「緊張してしまう!」や「あがり症です、、、」という子はあまり受験ということに意識を向けすぎないように気を付けるといいでしょう。そして「不安になるようなことは避ける」は言葉だけではなく、行動もそうできるといいかもしれません。
受験当日、子供も大人もピリついてしまったり焦ってしまったりなど、色んな感情に溺れてしまい周りが見えづらくなって、うまくいかなくなってしまいがちです。特に受験当日の朝はそういったことを敏感に感じ取ってしまいますし、朝でなくともそういった態度や雰囲気は大人は隠しているつもりでも子供は感じ取りやすいです。
思ってしまうのは仕方ないですが、親もできるだけ穏やかな気持ちでいられるように、時間に余裕を持って焦らずゆっくり受験当日の朝を過ごすことを心がけるといいでしょう。

私自身が受験生だった昔、私の母は騒がしい人なので受験当日も朝からバタバタと慌ただしくいつも通りの朝でしたが、逆にその慌ただしさは受験当日と思わせてくれず、逆に落ち着いて行動することができました。
忘れ物もなく受験会場まで緊張せずに行けたのはいい経験でしたし、高校・大学受験のときにも助けになりました。
言葉も行動も選ぶことができます!
我が子は何が一番安心なのか、自信をもって送り出してあげられる状況をよく考えてあげてください。

塾の教えでも、やはり「頑張って!」はNGワードだと言われています。
「いつも通り、今までやってきたこと全部出し切ってきてね!」と伝えることをお勧めしていました。
「頑張って」を、「全部出し切って!」に変換して、笑顔で送り出せると親子でいい気持ちで試験に挑むことができるのではないでしょうか。
保護者の心構えとは?
中学受験は親子の協力がとても大事だと言われています。もう受験を経験すると言ってもまだ小学生であり精神的・金銭的な部分も親御さん・保護者の方の協力は必須です。
塾通いのその日から試験当日までの間、親も様々な状況でメンタルを強く持つこと・心構えが大切になります。
長い受験勉強の期間、以下のようなことを気をつけていきましょう。↓↓
- 小さなことでは動じない、大きな心で、お子さまを励まし続ける
- 常に前向きな声掛けを意識する
- 冷静に、周りに左右されず、子供にとってベストを考える
勉強ばかりになりがちな受験は心の負担も大きく、中学受験の準備期間は大体が小学4年生から始まり卒業式間近まで続いていきます。
親も子もストレスフリーで過ごすことは難しいですが、親はしっかり自分の中で心の整理・解消していくことで子どもから向けられるたくさんの気持ちにもしっかり向き合っていくことができます!
そのために親御さん・保護者の方に必要なことは「十分な睡眠」・「一人またはリフレッシュできる時間」・「困ったことは周りの人に相談」です。
睡眠不足は体調不良や免疫の低下、ストレス増幅でイライラする症状がでてきます。
親も心配で眠れなくなることもあるかもしれませんが、日常的にしっかり睡眠をとりましょう。
また共働きやご兄弟がいるとどうしても親御さん・保護者の方の一人の時間やリフレッシュできる時間は限られてしまい、「そんな時間取れない!!」という方も多いと思います。
私はよく母に「仕事があるからそんなこと私はできないの!」と言われていました、家計のためにたくさん頑張っていてくれているのはよくわかっていましたがそんな母を見ていると悲しくて寂しかったことを今でも覚えています。
「難しい」と感じる方もいるとは思いますが、ここは大切なお子さんの大勝負!なので、子供と自分自身のためになるべく5分でも時間を割いて寄り添うように努めていきたいものです。
そして、困ったことは周りに相談することも大切です。
塾の先生に相談に乗っていただくこともいいでしょう。同じように中学受験をするお子さんを持つママ友や、既に受験を経験している先輩ママ、また受験はしないという全く中学受験には関係ないママ友に聞いてもらうでもいいと思います。
不安を口に出して聞いてもらうだけで、フッと落ち着いて物事を考えられるようになるのではないでしょうか。思ってもみないようなアドバイスをいただけるかもしれませんよ!
受験前夜・当日の心構えとしては、、↓↓
- 忘れ物がないか、親子でしっかり確認をする
- 夜更かししないで、子供がじゅうぶんな睡眠時間を取れるようにする
- 朝はいつも通りに、余裕をもって行動できるように子供を起こす
- 朝食も普段通りに摂る
- イライラしない、焦らない、柔らかい笑顔でいること
- 「いつも通り!やってきたことを全部出し切ってね。大丈夫!」と声掛けをする
- 試験後の待ち合わせ場所を親子で確認し、安心して行ってこれるようにする
受験日の持ち物についてはこちらを参考にしてください ↓↓

試験中、待機している親はどう過ごす?何をするの?
試験中、待機する親御さん・保護者の方は何をして過ごしているのか、気になりますよね?
試験会場などで待つ親御さん・保護者の方は主に読書や仕事、ノートPCを持参して作業をしている方が多く、試験会場外で待つ方は神社にお参りやカフェでお茶、一旦帰宅をして待つという方が多いようです。
試験会場で待つメリットとしてはお子さんが緊張や不安で体調不良になった場合にすぐに駆けつけることができることです。
実際呼ばれることは、実は少なくありません。私も何度かその現場に出会いましたので朝から体調があまり良くなかった場合や緊張や不安であがってしまうという方は、会場で待つか会場近くで待つことをおすすめします。
待ち時間をどう過ごすかは様々で、試験会場の待合室は基本的に何か禁止されていたりすることもないので自由に過ごすことができます。
スマホやPCがあるのならサブスクや動画も視聴できますし、お子さんの写真整理などもできちゃいます!
待合室には入試問題が張り出されることもあるので、親御さん・保護者の方たちがメモを持って写している姿も見られます。
私の母はショッピングモールで買い物をしていたそうで、迎えにきた際には「いい服がなかった~」としょげていて、思わず笑いました。
あまり気を張らずにリラックスできることをしてすごすのがいいでしょう。

私自身は、基本的には学校内の待合室(体育館だったり、講堂だったり、教室を解放している学校もあります。)で、スマホを見て待っていることが多かったです。
スマホで何を見ているかというと…
この学校を落ちたらどうしよう、次はどこに願書を出そう、、とか、この期に及んでまだそんなことしてるのか!?というようなことをしていました。(笑)
その他には、午後入試など1日に2つの学校を受験する場合は、2つ目の学校への行き方や、ランチをどこで食べようか、などその日の計画を再確認したりもしていました。
学校によってはコーヒーや紅茶、緑茶など温かい飲み物を用意してくれていたり、全館空調で快適に待っていられる中学校もありますが、飲み物はなし、広い体育館の一部に大きな暖房器具が置いてあるだけで場所によっては寒くていられない、という中学校もありました。
そういう訳で、ひざ掛けなど防寒具、カイロ、温かい飲み物やちょっとつまめる物(あまり、食べている人は見かけなかったので、口にサッと入れられる物の方がいいかなと思います)は持って行った方が良いと思います。
そして、読みたい本や雑誌を持参したり、筆記用具で今後の計画を立てたりなど、自由に好きなことをして過ごしましょう。
土地勘があるなら、外に出てショッピングするなり、お茶をするなり、リラクゼーションサロン・マッサージなどに行っても良いと思いますよ。4科目受験となると、待ち時間もかなり長いですからね。
ただし、常に電話には出られる状態にしておきましょうね!
試験当日の親の必需品とは?
受験当日、親御さん・保護者の方が持ち歩いた方がいいものはいくつかありますので、下記に書き出してみました。
・スマートフォン
・受験票コピー
・交通計ICカード
・現金
・スリッパ等(靴をいれるビニール袋)
・筆記用具
・メモ帳
・お子様とご自分の常備薬
・折り畳み傘
・お子様とご自分の身分証明書(顔写真付きのが好ましい)
主に持っていた方がいいものはこれらになります。
スマートフォンは連絡等を受けるには必須ですし、クレジットカード等は使えない場合もあるので現金も持ち歩くことをおすすめします。
受験票のコピーはもしもお子さんが受験票をなくした際に役に立ちますし、身分証もそのときに使用する場合があります。そのほかにも身分証はお子さんが体調不良などで呼び出しをされた際に提示することもあります、これらは必ず用意しておきましょう。
上記に挙げた以外にも受験会場は寒いことが多いので膝掛けやカイロ、温かい飲み物、軽い食べ物、読みたい雑誌や本、iPadやノートPCなども必要に応じて持っておくと役に立ちます。
まとめ
受験当日は落ち着いての行動を心がけましょう。焦っては周りが見えなくなり大切なことを見逃すことにもなり得ます。
いつもと変わらない朝を送り、受験会場や送り出すときには笑顔で、何か一言後押しするような一言を用意しておけば十分でしょう。
おすすめは・・・
「大丈夫だよ」「やってきたこと、全部出し切ろうね」です!
待っている間は自分の時間を過ごすことを心がけ、我が子を信じて待ちましょう。
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