自習室が利用できる?できない?また、自習中の質問に先生が答えてくれる?
1クラスの人数は何人?授業時間(拘束時間)は?
テキストはクラスによって異なるのかどうか、また予習型か復習型か?
先生や教室・事務員さんの雰囲気はいい?
クラスの昇降が伴うテストは月に何回あって、昇降はどう判断・判定されるのか?
大切な中学受験塾の選び方のポイントをご紹介します。
中学受験の塾選びは重要!
中学受験をする上で塾はほぼ必須になってくるものですが、塾選びは適当に選んではいけません。
「もしも合わなかったら転塾すればいいや~」と軽く考えて入塾してしまうと、後悔することになるかもしれません。
一度入塾すると、転塾はなかなか難しいからです。
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<転塾に伴う問題点>
●各塾により当然使うテキストが違うので、転塾を考えた際に、やっていない箇所など穴が出来てしまう場合がある
●塾のペース、宿題の提出の仕方、小テストなど塾により流れがあるので、転塾すると新しい塾に慣れるまで時間がかかる
●子どもは塾でクラスの生徒や先生、事務の方などと人間関係を築いているので、新しい環境(塾)に飛び込むことを躊躇してしまう
●7月の途中での転塾は、テキスト代やお月謝など塾代がダブルでかかってしまう場合がある
上記のように、転塾は上手くいけば成功し飛躍的に成績が向上する場合もありますが、相当なリスクも伴います。
転塾など考えなくても良いように、初めからしっかりと塾の内容をチェックして、納得して入塾することが大切なのです。
子どもに合った塾をしっかり吟味し、体験授業や季節講習などを積極的に活用して、しっかりと選びましょう!
塾の選び方のポイントは?どこをチェックするべき?
では、塾を選ぶ時のポイントを8つ、ご紹介します。
それぞれのご家庭で重要視する事柄は異なると思いますが、下記のようなポイントは必ず確認し、どの塾が我が子にとっていいのか、家庭の考える方法性にあっているか、志望校の合格に近いのかを判断すると良いと思います。
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・自習室はある?ない?
・1クラスの人数は多いのか?少人数制か?
・授業時間は週にどのくらい?(週に何日通塾する?1回何時間ある?)
・使用するテキストは?(プリントかテキストか?予習型か復習型か?)
・塾の雰囲気(先生・教室・事務員さんなど)はどう?
・テストの回数(小テストはある?クラス分けテストは月に何回?)
・クラス分けの判定基準(点数だけでクラス分けがある?授業態度や志望校を見て判定?)
・合格実績&進学実績(クラスごとの進学先は?希望の学校への合格実績はどのくらい?)
● 自習室
自習室があるかどうかは、我が家のような兄弟姉妹がいる場合には特に重要です。家では兄弟で遊んでしまって勉強なんてできませんから。。自習室があるに越したことはないと思います。
また、自習室がうるさくないかどうか。子ども達で自習をせずに遊んでいる場合もあるので、先生の見回りがあるなど、しっかり管理されているかどうかも確認したいところです。
そして、自習をしていて解らない問題があった場合に、すぐに先生に質問ができる環境ならパーフェクトだと思います。
自習室は常時開放している塾もあるので、もしも使用可能であれば、子供の目でしっかり確認しておくのがいいでしょう。
● 1クラスの人数
あまり人数が多いと自分がわからないところがあった時に質問をしずらくなるなどのことがありますし、先生の目が行き届かない可能性もあります。
普段から大勢のなか手をあげて質問ができている子などは問題はないかもしれませんが、そうでない場合は、少人数制の塾を選ぶか、もしくはマンツーマンや個別指導を併用することもありだと思います。

少人数制といっても、1クラス10人前後の塾が多いです。
クラス人数の多い塾では、小学校の1クラス分くらいある30~40人の場合があります。それぞれの塾の先生に確認してみましょう。
● 授業時間
授業時間も塾によってかなり異なります。
学年により通う回数や時間も増えていきますが、家庭環境に合うよう考えると良いと思います。
私の場合は授業時間が長く、塾に拘束される方が良い(家で勉強しそうにないから…)と思うのですが、ご家庭によっては家で復習をさせたい・苦手科目を家でやらせたいなど、塾に缶詰め状態は避けたいと考えたり、他の習い事も継続させたいから〇曜日はお休みの塾がいい、などと考えたりする場合もあるでしょう。
夕食は一緒に家族で食べられるよう早く終わる塾がいい、というのもよく耳にします。
また理科社会は受験科目にないから、国語と算数だけの授業をとりたいなど様々だと思うので、授業時間のチェックも必要だと思います。

塾のお月謝が高い!と思っても授業時間が長く、1時間の料金は意外と安い!という場合やその逆もありますので、お月謝だけで高い安いの判断はできませんね。
● 使用テキスト
テキストも塾によって違い、毎週毎にプリントが配られる塾や、上半期・下半期でまとめてどっさりテキストを購入しないといけない塾もあります。
あれやこれや1科目のテキストが3~4冊にもなるような塾もあるので、確認するべきだと思います。
カラフルで漫画のようなキャラクターが出てくる読みやすいテキストもあれば、そうでないテキストもあります。またクラスによってテキストの1部が変わったり、扱うテキスト自体が異なったりする場合もあります。
予習型の塾の場合は最初にどっさりテキストが配られることが多いのかなと思いますし、復習型の塾なら、先にテキストは配られず、直前にプリントを配るパターンになります。

直前に配付する理由は自分で読んで先入観を持ってしまわないようにするため、また初見で塾の先生の授業をしっかり聞くためだと塾の先生がお話されていましたよ。(サピックス)
● 塾の雰囲気
クラスが賑やかで楽しい雰囲気なのか、反対に、クラスが静かでピリッとした雰囲気なのか。
先生が面白そうで質問をしたり気軽に話しかけやすい空気なのか、逆に、厳しそうで質問しづらい感じなのか、、
事務の方の雰囲気も塾によって違います(笑)
やっぱり話しかけやすい雰囲気で、通りかかると向こうから話しかけてきてくれるような塾の方を私はおすすめします。
子どもが体験授業を通して感じた直観を信じるのも悪くないかもしれません。
塾の雰囲気を掴むときは講師たちの挨拶や話し方、他の先生たちや生徒とのやりとりなどをしっかり見ておきましょう。電話などでやりとりをした際にはしっかりと受け答えや対応の早さなども注視しておくといいでしょう。
● テストの回数
塾によりますが毎週のようにテストを行うところもあります。そうなると、子供もそれに向けて自動的に頑張りますね!?
頑張るけれども、キャパオーバーになって点数がとれず、勉強が嫌いになるパターンもありますのでテスト回数が多いのも注意が必要です。上手くハマって、テストでいい点を取るぞー!と頑張れる子どもにはとても良い流れを作ることができると思います。
ただしかし、解きなおしを塾の授業内でやってくれる塾がいいですね。
解きなおしは自宅でやってね、、だとやらなくなってしまう子供の方が多いのではないでしょうか。せめて、解きなおした後にノートを提出して塾でチェックはしてくれないと…って思います。

塾に通っている子や先生方にテストの頻度の他にも課題の量なども聞いておきましょう。また更に加えて聞けるならば、テストの解きなおしはどうなりますか?フォローはありますか?と聞いてみましょう。大切です!
● クラス分けの判定基準
クラス分けの判定基準は主に二つほどに分けられ、一つ目は1〜2ヶ月ごとに行われる塾の定期テストの結果で決まる塾と、普段の取り組みや定期テストの成績・志望校などを考慮して決定する塾があります。
前者は定期テストの4科目(もしくは2科目)の合計点が1点でも基準を満たしていれば上のクラス、1点でも足りなければ下のクラス、と容赦なくクラス分けが行われます。クラスごとに教科担当の先生が違ったり、クラスのメンバーが違ったりしますし、塾によっては使用テキストも変わる場合があります。
サピックス、早稲田アカデミー、四谷大塚などはこちらですね。
後者は小学校などと同じでコツコツとやっていくことが得意な子に向いており、担当の先生が生徒の様子を全体的にみてクラスを判断します。(主に定期テストの結果を重要視しているようです)
この場合は、定期テストの点数がクラス基準を満たしていたとしても、クラス昇降は行われない場合があります。
例えば、算数は物凄いできるのに国語はとんでもなくできない、、といった場合は4科の合計点ではクラス基準をクリアしていても、国語のレベルだけみるとクリアしていないと判断され『保留』となるのです。また得点はクリアしていても、本人の志望校が中堅校であり、御三家など最上位校を希望していないような場合も最上位クラスにならないことがあります。
日能研、市進学院などはこちらになります。
● 合格実績&進学実績
実績はとても気になりますね。
実績のチェックですが、塾全体の実績というよりも、お世話になるかもしれない塾の校舎だけの進学実績や合格実績も確認しましょう。
またその校舎のクラス別の実績も聞いておいた方がいいですよ。
どのクラスが、だいたいどの辺りの中学校に合格できている、ということを抑えておく事は重要です。
塾選びの最重要ポイントは?
塾を選ぶ上での色々なチェックポイントをみてきましたが、、塾選びで一番重要なポイントなのはやはり「子供との相性」です。
中学受験をするのも塾に通い勉強をしていくのも保護者の方ではなく、お子さんたちです。
「この子に合っている」と思っても、お子さんが「ここは嫌だ」と少しでも思ったのなら、辞めるほうが賢明であると思います。少しの違和感がいずれは膨れ上がり、とても大きなストレスになり受験することについても嫌になることがあり得るからです。
上記8つのチェックポイントで1番は何を重視するか考えて、そこを満たしている塾をお子さんとよく話し合ってきめましょう。
またまだ小学生の受験生たちは塾に通うのも初めての子が多いと思います。
塾について話すだけではなかなか想像したり通っていくイメージはつけにくいと思うので、体験授業や見学などを積極的に利用して、中学受験の塾がどんなものなのか、実際に触れておくこともとても大切です。
通える範囲内で、なるべく多くの塾へ赴き、先生方との面談なども行なっていくと子供も自分が通いたいところやこれから自分がどんなことをしていくのか想像がつきやすくなり、より望む方向へと進めるでしょう。
まとめ
大切な子供が中学受験でお世話になる塾は時間をかけてしっかり判断すること!
塾選びは中学受験の成功に(そして失敗にも)直結すると私は思っています。
3人の子供を見ていてそう感じます。
また、塾によっては大人のサポートが必要不可欠になることもあるので、塾の先生に保護者の対応についてもどんな様子かチラッと聞いてみると塾の姿勢が見えてくると思いますよ。
お子さまにピッタリな塾を見つけて、そして塾の先生を信じて中学受験を乗り切りましょう!
最終的には「良かった!!」と思える中学受験にしてほしいなと思います。
★転塾についてはこちらを参考にしてください。↓↓

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