6年生の子供が急に地元の中学に行きたくないと言い始めたけど、中学受験本番まで1年もない中、果たして中学受験できるのか不安や焦りを感じますよね。
■中学受験は6年生からでも間に合うのか?
■そのためにはどのような勉強が必要なのか?
■親がやるべきこと
などをご紹介します。
6年生から中学受験を目指したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
中学受験6年生からでも間に合う?遅い?
中学受験は6年生から始めても間に合うものでしょうか。
早い人は3年生頃から塾に通い必死に勉強していると聞くと、到底間に合わないと多くの方が考えます。
ですがプロスキーヤーにして登山家の三浦雄一郎さん。2013年に80歳で3度目のエベレスト登頂を成し遂げました。何事も始めるのに遅すぎることはないのです。
しかし、始めるのが遅かった分はなんらかの努力で埋める必要があります。
中学受験においては、3年生からコツコツ勉強を続けていた同級生がたくさんいます。
そのような人の何倍も努力しなければならないことはきちんと理解しておいてください。
人の何倍も努力ができる子なら、6年生から受験勉強を始めたとしても合格という結果を残すことは十分可能です。
6年生から中学受験を目指す場合のポイント
3年生や4年生から中学受験の勉強を始めている子がたくさんいます。
6年生から中学受験を目指す場合には、多くの覚悟が必要になることは理解した上で、6年生から中学受験を目指す場合のポイントを5つ紹介します。
習い事はやめて中学受験勉強だけに集中する
もし、今続けている習い事があれば一旦ストップしましょう。
運動系の習い事やピアノなどは気分転換にもなりますし、続けるメリットもあります。
しかし、6年生から受験勉強をスタートした場合、圧倒的に勉強時間が足りません。
勉強時間を1時間でも多く確保するためには、習い事にかけている時間を勉強時間にあててください。
中学に入ると環境の変化により早かれ遅かれ習い事を続けられない日がくると思います。
それが少し早まっただけと割り切ることが必要です。
受験できる外部模試は全て受けて学力を把握する
クラスで1番勉強ができて、テストもほぼ100点だったとしても、全国の同級生たちと比べた場合に成績が良いとは限りません。
自分の学力を知るのに有効な方法は、模試を受けることです。
小学6年生が受けられる外部模試の一例を紹介します。
- 日能研:日能研全国公開模試
- 四谷大塚:全国統一小学生テスト
- 首都圏模試センター:小6合判模試
- SAPIX:志望校判定サピックスオープン
誰でも受けられる全国模試を受けることで自分の学力を把握できます。
その上で、自分の学力に見合う志望校を見つけたり、すでに志望校が決まっている場合は合格の可能性を判断する材料としましょう。
模試の結果に左右されない
模試を受けることで、自分の学力を客観的に把握することができます。
しかし、1回受けた模試の結果だけを鵜呑みするのは危険です。
答えがわからなかったけれど、選択問題などで正解してしまった問題が多かった場合、実力=点数とは言えないからです。
逆に、とても点数が悪かったからといって、志望校を諦める必要もありません。
模試の結果はあくまで結果。自分には何が足りないのか、どんな問題が得意なのか、志望校を受験するためには、どの部分に力を入れて勉強するのかを客観視するために受けるのが模試です。
結果だけに左右されて勉強のモチベーションを下げてしまわないように気をつけましょう。
最後まであきらめない
中学受験当日、試験を受け終わるまでが中学受験です。
今は到底手が届かないと思っていた志望校でも、夏休みにぐーんと成績が伸びるかもしれません。
試験当日に天候不良などのトラブルがあって、本来の力を発揮できなかった子が多く出るかもしれません。
小学6年生は、わたしたち大人と比べると伸び代が大きいです。知識を吸収するスピードははかりしれません。
最後まで何が起こるのかわからないのが中学受験です。
最後まであきらめずにコツコツ努力できた子が笑顔で合格を勝ち取れるのです。
親のサポートは必要不可欠
小学6年生にとって、毎日毎日コツコツ勉強するのは難しいものです。
特に長期休みなどでは、「他の子は遊んでいるのに、なんで自分は毎日苦しい思いをしているんだろう」と思うこともあるでしょう。
何年生から受験勉強を始めるにしても、中学受験においては親のサポートがとても重要です。
特に6年生から中学受験をめざす場合には、それ相応の覚悟を親がしておく必要があります。
志望校の選別や学校説明会のスケジュール調整、塾への送迎、塾代の捻出など。他に小さい弟や妹がいる場合には、そのような家族のケアも必要です。
いくら本人がやる気に満ちていたとしても、急に何時間も勉強するのは大変です。
勉強のモチベーションを維持しつつ、なるべく効率よく勉強できる方法を親子で一緒に考えましょう。
限られた時間の中で勉強時間を30分でも1時間でも多く確保するためには、親のサポートは必要不可欠です。
6年生から中学受験を成功させる勉強方法を紹介!
小学6年生から中学受験を成功させる勉強方法について紹介します。
ここでのポイントは効率よく勉強していくことです。
国語
まず、志望校の過去問を入手します。
過去にどんな問題が出題されているのか、問題の傾向を把握します。
例年、漢字の書き取りや同音異義語などの基礎問題は何点ほどか、長文読解ではどのような文章が多いのか、記述は何文字くらいのボリュームかなどを細かく分析してください。
本来なら大事な基礎となるような問題でも、配点が少ない場合は捨てる勇気も必要です。
200文字の記述などは何度も何度も繰り返し練習して、「どの程度書けば200文字になるのか」を身につけておきましょう。
過去問10年分くらいやっておくと安心ですね。
ただし3年~5年間分は書店で購入できますが、10年分の過去問の入手には「メルカリ」などで購入することが可能です。
算数
算数においても、過去問を早めに入手して問題の傾向を確認しておきましょう。
答えが間違っていたとしても途中までの式で点数がもらえるのか、答えのみ書くのかなど傾向が見えてきます。
スピード重視で問題数が多い学校なら、日頃から時間を計りながら問題を解くようにしましょう。
英語
英語については現在は選択制ということで、一部の中学校では受験科目として選べます。
英語単独や英・数・国など受験科目の幅は広がりつつあります。
まだ枠が少なく、受験のハードルは高いですが、筆記試験ではなく会話形式の試験だけという学校も出てきています。
帰国子女であったり、小さい頃から英会話スクールに通っているなど英語に長けているのであれば、教科で受験せずに英語選択制の学校を受験するのも有効です。
英検での点数が加点となったり、英検○級取得が受験条件となっている場合もあるので、英検の受検も検討しておきましょう。
理科
理科は多くの受験生が苦手とする教科で、できる子とできない子の差が激しい科目です。
理科のポイントは「模試を受けて苦手分野を把握してつぶしておく」ことです。
滑車やばね、電流などは、多くのこどもがつまずきやすい分野です。
小学4年生くらいから長く勉強してきている子でも「よくわからないまま6年生まできてしまった」という子が多く見受けられます。
長く勉強してきたからこそ「今さらどうすればいいのかわからない」ということがあるのです。
短期集中で勉強するからこそ他の子が苦手とする部分を、苦手とも思わないうちにマスターできれば強みになります。
社会
社会は日頃から問題に慣れ親しむことが大切です。
地理であれば家族と名産品や漁獲高のクイズを出したり、歴史であれば歴史物の漫画を読むなどの方法があります。
机に向かって教科書を読んで暗記することも大切ですが、社会に関してはちょっとした隙間時間を活用することができる科目です。
トイレに日本地図を貼ってトイレに入るたびに眺める、大河ドラマを観るなども良いでしょう。
隙間の時間をを集めると、かなりの時間を確保できますし、何度も繰り返すことで知識が定着します。
社会に関しては、他の子が使わない隙間の時間を有効に使うことが大切です。
中学受験6年生の親がすべきこと
中学受験生、特に6年生の親がすべきことはこどものサポートです。
早寝早起きや食事などの生活面はもちろん、勉強の進み具合や模試の分析などやることはつきません。
誰もが知るような有名難関中学や御三家といった学校を、6年生から目指すのは正直難しいかもしれません。
だからこそ視野を広げて様々な学校を見ていく必要があります。
偏差値はわかりやすい指標なのでこだわってしまいがちですが、校風が非常に良かったり、最先端のグローバル教育に力を入れていたりと、偏差値だけではわからないこともたくさんあります。
こどもが勉強に集中できる環境を整え、その他の雑務は全て親が引き受けるくらいの覚悟を親がしておくことが必要です。
まとめ
6年生から中学受験を目指すこと、それ自体は無理ではありません。
もちろん小学4年生から毎日毎日必死に勉強してきた子どもと比べたら圧倒的に勉強量が足りないのは事実です。
しかし、行きたい中学校1校だけに受かれば良いのです。
徹底的に志望校の分析を行い、それに合った勉強を進めていくことで合格は確実に近づきます。
今から国・算・理・社をまんべんなく勉強するのが難しいのであれば、科目選択制や2科目での受験なども視野に入れるべきです。
このような選択肢を親が示してあげることが大切です。
本番まで残された時間は短いですが、悔いのないように毎日しっかり勉強を進めていきましょう。
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