ここでは、中学受験をするまでのスケジュール「いつ頃」「何をするのか」を実際の経験談からご紹介していきます。
「中学受験を考えているけれど、いつから塾に行けばいいのだろう」
「受験までのスケジュールを把握したい」
初めての受験には漠然とした不安がつきものですね。
中学受験のスケジュールが全くイメージできない!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験のスケジュール
実際に中学受験を考えた場合に、最初に思いつくのは「受験塾への入塾」かと思います。
他にも受験校ってどう決めればいいのだろう、どんな勉強をすればいいのだろうと、様々な悩みが出てきます。
ここでは、中学受験を意識した時に思い浮かぶ最初の疑問についてお答えしていきます。
中学受験の受験塾には何年生のいつから通い始める?
いざ中学受験をしようと考えた時に、何年生から受験塾に通い始めるのか悩みますよね。多くの場合4年生頃から本格的な受験勉強がスタートします。
多くの受験塾では3年生の冬から新4年生として中学受験コースが用意されています。中学受験コースでは多くの場合、入塾テストを受けて学力によってクラス分けされます。
まだ中学年になったばかりなので、まずは「勉強する習慣を身につける」ことを目的に一日数時間を週2回〜3回通塾するといったところからスタートです。
または新4年生になる前の春期講習を体験したりと、勉強する環境に慣れさせていきます。
早ければ早い方がいいのでは?と感じる方もいると思います。塾によっては、学年が上がるごとに入塾テストが難しくなるため、最近では低学年のうちに通い始めるお子さんも結構います。
しかし、低学年のうちはお友達と遊ぶ時間や家族とご飯を食べたり、出かける時間もかけがえのないものです。
本格的に受験勉強が始まると夕ご飯は一緒に食べられなくなり、長期休みは講習通いで旅行も難しくなります。低学年のうちはそのような家族の時間を楽しむことも重要です。
塾に行くのを楽しんでいるようなら問題ないと思いますが、お子さんの様子を見ながら慎重に時期は決められることをおすすめします。
学校見学に行くのはいつがベスト?
学校見学は、5年生になったら少しずつ始めましょう。
6年生になってからだと土日や長期休みも塾通いで忙しくなります。
行きたい学校を全て見ようとすると多くの時間が必要です。またコロナ禍でかなりの回数や人数制限があり、6年生に限定している学校もありますので、スケジュール通りに回れない可能性もあります。
見学に行かなくてもパンフレットを見ればわかると考えがちですが、実際に中学校へ行くと「この制服を着て中学校に通う」というイメージが沸き、勉強への意欲も高まります。志望校を決めるためにも、ぜひ学校見学に行ってください。
また、学校説明会のようなかしこまった場だけでなく、文化祭などにも足を運んでみると中学校生活をイメージしやすくなるのでおすすめです。
資格試験はいつまでにとっておく?
中学受験に資格試験は必要でしょうか。小学生が受ける資格試験だと、英検や日本漢字能力検定(漢検)やが挙げられます。
その他検定の加点はあまり聞いたことがありませんが、英検は受験する学校やコースによっては受験資格になったり、加点されることがあります。
例えば品川女子学園の2023年の受験用項では4教科受験の際は英検で以下点数が加点されます。
・3級10点
・準2級20点
・2級40点
・準1級・1級60点
中学受験の合格は本当に1点差の場合もあります。そう考えるとこの加点は大きいと思いませんか・
最近では英語コースでなくてもこういった加点が結構あるので、余裕があるならとっておくと後で役に立つかもしれません。
もちろん他の検定でも、「漢字が大好きだから漢検を受ける」のであればぜひ受けてください。試験に受かれば自信になりますし、勉強に対する意欲が高まります。
しかし、「願書に記入するためだけに渋々資格試験を受ける」なら、目の前の受験勉強に集中して本番の試験で1点でも多く取った方が確実に合格できるでしょう。
受験を考えている中学がどれだけ資格試験の結果を考慮するのか、あらかじめ調べたり、学校説明会で確認しておくとより安心です。
6年生(受験生)の年間スケジュールは?
中学受験を意識した時に、小学4年生頃から受験勉強を始めるのが良いと述べました。しかし、最も重要なのは小学6年生での過ごし方です。
中学受験のための勉強以外にも受験生にはやることがたくさんあります。受験生の年間スケジュールについてまとめましたのでご覧ください。
4月から夏休みまで
夏休みまでの間は今までの勉強と大きく変わりません。どの教科も基礎をしっかり固めておきましょう。
また、志望校を決定しておきたい時期でもあります。行きたい中学の説明会や見学がまだの場合は、早めにスケジュールを組んでください。
さらに小学6年生は、小学校生活最後の1年になります。大多数の友達は同じ地元の中学へ行く中、自分は他の中学へ行くことになるのです。
まだ時間にゆとりのある前半のうちに学校行事や委員会の仕事などに参加したり、修学旅行を楽しむなどして、たくさん想い出を作っておきましょう。
夏休み
小学6年生の夏休みが、受験生にとって最も大事な時と言えます。
夏期講習では苦手分野を克服したり、得意分野を伸ばしたりする大きなチャンスです。
夏期講習ではお盆休みこそあるものの、基本的には4〜5日行って1日休みのようなペースでほぼ毎日朝から晩まで授業が行われます。
連日の暑さや室内と外の気温差などで体調を崩したり、勉強のペースが落ちたりすることもあります。規則正しい食生活や良好な睡眠時間を意識しましょう。
勉強も大事ですが、夏期講習がない時間は家族で気晴らしに出かけたり、自分の好きなものに触れる時間も取ってください。
こどもが勉強せずに遊んでいると、親が「勉強しなさい」「それでは〇〇中学へ行けないわよ」と言ってしまいがちです。
毎日塾へ通って、朝から晩まで勉強しているのです。家でやらない時があっても目くじらを立てずに、そっと見守ってあげる忍耐力も必要です。
秋から冬休み終了まで
夏休みが終わると志望校ごとの学習にシフトしていきます。
入学試験に特色のある学校では、早めに対策が必要になります。この時期から少しずつ過去問を解いていきましょう。
過去問と全く同じ問題が出るわけではないですが、何年分か解いていくうちに問題の傾向やよく出される分野などが見えてきます。
受験日や面接の有無、面接の重要度なども確認します。キリスト教を信仰している学校ではまれに、日曜日に試験を行わない場合があります。試験日がずれると出願できる学校が例年と変わりますので注意してください。
願書に貼る写真なども年内に用意しておきます。最近はネットで願書を送るケースが多いので写真データ、念の為プリントも2枚程度あると安心です。
他にも、インフルエンザに備えるために予防注射を受けておくのも良いでしょう。
冬休みはラストスパートです。お正月しか休みがなく辛く感じることも多いですが、泣いても笑ってもあと1ヶ月で本番です。
行きたい中学校の制服を着て通うことをイメージして、くじけず目の前の勉強に取り組んでください。
年明けから受験日まで
受験まで1ヶ月を切っていよいよ焦りが出たり、不安感に襲われることもあります。この時期は基礎や簡単な問題に戻り、「しっかり解ける」を積み重ねましょう。ミスしない、きちんと正解が導ける、ということは自信につながります。
気持ちが落ち着いている時はやるべきことが明確に見えているので、目の前の勉強に集中できます。逆に不安な気持ちが大きくなると、ミスが増えたり、集中力が続かなかったりと負のループから抜けられなくなってしまいます。
コツコツ積み上げたものは決して裏切りません。自分を信じてください。
最後に、試験日当日は時間に余裕を持って行動しましょう。雪などの天候不良で交通機関が乱れがちな時期です。試験会場までの道のりを確認したり、事前に他の交通機関をピックアップしておいたりと、万全の体制で試験にのぞんでください。
(4月から冬までの大まかなスケジュールを中見出しを追加していただき紹介していただけると助かります。)
まとめ
中学を受験したいと考えた時にいつから始めれば良いのか、また最後の1年間ではどのような生活になるのか、イメージできましたか?
小学4年生から本格的なスタートと言いましたが、5年生や6年生ではもう絶対遅いことはありません。また低学年から始めたからといって絶対志望校へ受かるわけでもないでしょう。
中学受験は本人の頑張りはもちろん大事ですが、親のサポートや家族の理解がとても重要になってきます。中学受験までの大まかな流れを参考にして、ご家族みんなで一緒に頑張っていただきたいと思います。
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