「中学受験の志望校がなかなか決まらず困っている」
「どのような点に気をつければ学校選びに失敗しないのか知りたい」
子供の人生を左右する中学受験、絶対に失敗したくないと多くの親御さんが考えることでしょう。
そこで今回は、中学受験の学校選びの方法や学校選びで失敗しないポイントを紹介しています。
志望校が決まらないと悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
中学受験の志望校の決め方は?偏差値か校風か?
最初に中学受験の志望校はどのように決めたら良いのかを解説します。
通学経路や通学時間、男女別学か共学か、など様々な選択肢があります。
中学受験をするような学校は中高一貫校がほとんどです。つまり、入学したら6年間通うことになります。
どんな6年間にしたいかをきちんとイメージした上で志望校を選びましょう。
志望校を決める際によく重要視されるポイントとして、偏差値と校風が挙げられます。
偏差値の高い学校を目指すことはとても良いことです。皆が知る難関中高一貫校に通い、レベルの高い大学へ進学し、一流企業に勤める…それは誰から見ても成功と言えるものでしょう。
「なぜ中学受験をするのか」と聞かれたら、「いい大学へ行って、いい会社に就職したいから」と答える人も多いと思います。
しかし、先にも述べた通り13歳から18歳までという長い期間を過ごす学校です。
わたし個人としては、校風が合わない偏差値の高い学校にイヤイヤ通うより、そこまで偏差値が高くなかったとしても自分に合った校風の学校へ楽しく通った方が良いと考えています。
中学受験の際には偏差値が高くなくても、教育熱心で難関大学へ高い合格率を誇っている学校も数多くあります。
偏差値はあくまで指標です!
目先の偏差値だけに囚われすぎず、自分に合った校風の学校を選ぶことをおすすめします。
中学受験の学校選び失敗しないためのポイントは?
では、中学受験の学校を選ぶ際にどのような点に気をつけたら良いと思いますか?
本人の行きたいという希望を尊重した上で、学校選びで失敗しないためのポイントを紹介します。
偏差値だけで判断しない
偏差値はあくまで指標です。
また受けた模試の結果や通っている塾によって偏差値が異なる場合があります。
そのため、例えば偏差値60の人が「60以上の学校しか受けない」と決めつけてしまうのはおすすめしません。
模試の成績がずっと良かったとしても、試験当日に実力を発揮できない可能性もあります。
また、運良くギリギリで入学した場合に、勉強についていけずしんどい思いをすることも考えられます。
偏差値60なら55〜65くらいの学校の中でチャレンジ校・実力適正校・安全校の3段階に分けて志望校を決めると良いでしょう。
受験スタイルを合わせる
受験科目が4科目なのか、2科目なのか、面接の有無など、学校によって問題の傾向が異なります。
選択問題が多く解答スピードが求められるのか、記述解答がメインなのかによっても勉強方法が変わってくるでしょう。
志望校を選ぶ際には、受験する併願校のことも意識する必要があります。
試験の傾向が似通っている学校を志望校や併願校として選ぶと失敗が少ないでしょう。
学校見学へ行く
パンフレットを見るとどの学校もとても魅力的に見えます。
パンフレットだけでわかった気分になってしまいますが、百聞は一見にしかずです。
「自由な校風と書かれているけれど、上下関係が厳しかった」
「綺麗な学校と思っていたけれど、実際はちょっと薄暗いと感じた」
受験勉強に忙しいからといって、学校見学などに行かずに志望校を決めてしまうと、実際入学した後にあれ?と思うことが出てきてしまいます。
しっかり自分の目で確かめた上で志望校を決めることで、勉強へのモチベーションも上がります。
いざ入学してから「思っていたのと違う」とならないように、学校見学にはぜひ足を運んでください。
中学受験の志望校が決まらない!志望校は誰が決める?
中学受験の志望校が決められない場合の対策を紹介します。
まず、簡単でわかりやすい方法は偏差値で決めることです。
自分の偏差値と近い学校をピックアップして「どんな学校なのか」「実際に入ったらどんなことができるのか」などリサーチしていきます。
そうすることで、ある程度志望校が絞れるでしょう。
もし、その学校に通っている知り合いなどがいれば話を聞いてみてください。話を聞くと、行きたいという気持ちが芽生えるかもしれません。
中学受験の塾では、塾の卒業生が受験生向けに学校案内イベントを開催することがあります。
志望校が決まらない場合は、そのようなイベントに参加してみるのもおすすめです。
志望校を決める時は塾の先生や周りの人が色々なアドバイスをしてくれます。
場合によっては親戚などからあの学校がいい、この学校はやめた方がいいと助言されることもあるでしょう。
しかし、実際に学校へ通うのはこども本人だけです。しっかりとこども本人が自分自身で決められるような環境を整えてあげることが重要です。
中学受験の志望校はいつまでに決めるもの?
小学6年生の夏休みまでには志望校を決めておくと良いです。
なぜなら、小学6年生の秋頃から志望校ごとでクラスが分けられたり、試験傾向にあった勉強を始める塾が多いからです。
しかし、夏休みに入ってから急に言われても決められないでしょう。
そのため、小学6年生になったら休日などを利用して積極的に学校見学や文化祭などに行くことをおすすめします。
むしろ、小学5年生のうちなら時間にゆとりがあるので、じっくりと見られるかもしれません。
実際に学校を見に行くことで、入学後の自分をイメージできます。そのイメージが勉強のモチベーションアップにつながります。
では、小学6年生の夏を過ぎても決められない場合はどうしたら良いのでしょうか。
特殊な試験科目を用意している学校でなければ多少準備が遅れたとしても、しっかり基礎ができていれば十分挽回できます。
焦って適当に学校を決めるのは本当にもったいないです。目の前の勉強に集中しつつ、本当に行きたい学校を自分の目で探してみてください。
中学受験で行きたい学校がない場合の対策は?
もし、色々な学校を見たけれど行きたい学校がなかった場合はどうすればいいのでしょうか。
対策の一例を挙げてみます。
■本当に中学受験が必要なのか話し合う
■偏差値の高い学校を志望校としておく
■通いやすい学校をピックアップする(近い、乗り換えが少ないなど)
■学費の安い学校(公立中高一貫校、特待生など)を選ぶ
行きたいと思える中学がなかった場合、まずやることは本当に中学受験が必要なのかを家族で話し合うことです。
高い塾代を払い、友達と遊ぶ時間を削って勉強することが果たして必要だったのでしょうか。
地元の中学校にどうしても行きたくない理由があれば別ですが、中学校は地元の中学校へ進学し、高校受験の際に本当に行きたい学校を探すこともできます。
やはり中学受験したい、しかし行きたい学校がないという場合は、「偏差値の高い学校」「近い学校」「学費の安い学校」など割り切って「何か」に特化した学校を選んでみてください。
行きたいと思えなかった学校に入学したとしても、良い先生に恵まれたり仲良しの友達ができたりして、多くの場合は楽しんで通えるものです。
行きたい学校が見つからないままの勉強は、モチベーションを維持するのが難しくなりがちです。
「1番偏差値の高い学校へ行こう」
「近い学校に行って、空いた時間は好きなことをしよう」
それも志望校を決める上で、立派な志望動機だと思います。
自分の中で何らかの形で折り合いをつけて、志望校を決めてみてください。
まとめ
「中学受験に失敗したらどうしよう」
漠然と不安な気持ちを抱えてしまうことが多いと思います。
しかし、何をもって「失敗」と定義するかはその人次第です。
なかなか志望校が決まらない時に焦る気持ちはわかります。しかし、焦って周りの意見に流されて適当に決めてしまうことは避けたいものです。
中学受験の学校選びにおいて大切なのは、本人の気持ちを尊重することです。
「あなたにはこんな学校が合っているんじゃない?」という言葉は、提案のように見えますが押し付けになることもあります。
口を出したくなる気持ちを抑えて、受験する本人がしっかり考えて答えを出せる時間や機会を作ってあげてください。
志望校を決める時に、少しでも参考になれば嬉しいです。
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