勉強しているのに、中学受験塾の成績が上がらない子の特徴ってなんでしょう。理由はあるのでしょうか。
「中学受験の塾に通い始めたのに、なかなか成績が上がらない」
「成績を上げるための親の関わり方を知りたい」
思うように成績が上がらないと、どうしてもやきもきしてしまいますね。
親ができるサポートは何か?関わり方は?
成績を上げるための対策や対処方法など解決策をご紹介します。
成績が上がらないと不安を抱えている方は、ぜひ今日から少しずつ実践していきましょう。
成績が上がらない子の特徴
せっかく塾に通っているのに成績が上がらないと焦ってしまいますね。
成績が上がらない子には多くの共通点があります。まずは、成績が上がらない子の特徴を挙げていきます。
- 勉強に取り掛かるまでに時間がかかる
- 勉強したつもりになっている
- 勉強する時としない時の差が大きい
- 自分のやり方を変えたがらない
- 目標や目的が明確でない
いざ勉強しようと決めたのに、漫画を読んでしまったり、机の引き出しを片付け始めてしまったりすることはありませんか。
大人でも同じような経験があると思います。
勉強しようと思ってもなかなか始められない子は成績が上がりにくいと言えます。また、机に向かっているだけで実は他のことを考えていたり、テキストを読んでいるつもりがただ眺めているだけということもあるでしょう。机に向かっているだけで勉強したつもりになっている、これではなかなか成績は伸びません。
他にも、ある時はものすごい集中力を発揮して何時間も勉強するけれど、次の日には疲れてしまって何もできない。。集中力があるのは素晴らしいことで、勉強ができるお子さんなのだと思います。でも、せっかく勉強しても知識として定着せずに抜けてしまいがちで、これでは少し残念ですね。
そして勉強のコツやノートの取り方など、人からのアドバイスに耳を傾け消化・吸収できる子は成績が伸びやすいですが、こだわりが強い子や自分のやり方を変えようとしない子は一生懸命やっているのに成績に反映しない場合も多いです。
さらに、目標がないとコツコツ続けることが難しくなります。
今度のテストで80点を取る、クラスで10位以内に入る、あの学校に入るんだ! また明日までにこれを終わらせるなど小さな目標でも構いません。勉強のモチベーションを上げる目標を持ち続けていないと、なかなか成績アップに直結しない可能性があります。
このように成績が上がらない子というのは、「目標や目的がないことから、勉強に集中できなかったり、上辺の理解だけでなんとなく勉強したつもりになっている」という特徴があります。

クリアしやすい小さな目標をたて、1つずつ確実にクリアしていくこと。
そして、クリアできた!褒めてもらえた!嬉しい!という気持ちをもつことが大切です。人間はその時の興奮や幸せな気持ちを覚えていて、その体験をもう一度味わいたいという想いで頑張ることができるそうですよ。
成績が上がらない理由
成績が上がらない理由は、成績が上がらない子の特徴に当てはまっているからと言えます。
さて、みなさんは成績は何で判断しますか?成績を目に見える形で表したものが「テストの点数」です。
では次に、成績が上がらない理由、つまり「テストの点数が伸びない理由」について紹介します。
- 勉強内容とテスト内容が合っていない
- 取れる問題で落としている
- ケアレスミスが多い
- 時間配分ができていない
一生懸命勉強していたとしても、テスト範囲を間違っていたら元も子もありません。
例えば国語のテストで半分は漢字の問題が出ると知らされているのに、漢字の勉強を全くしなかったら半分程度の点数しか取れないでしょう。
テストで良い点数が取れるということは、テスト形式を理解しているということです。
良い点数を取るために勉強するなんて打算だと否定的な意見もあるかと思います。しかし、中学受験の本番では、1点でも多く点を取る必要があります。テストで点数を取れる勉強をしないと成績に直結しないのです。
やればやっただけ点数に結びつきやすい漢字の書き取りや暗記問題などは、確実に時間を作って取り組みましょう。
焦ってケアレスミスが多い、時間配分がうまくいかず時間が足りなくなってしまったなども点数を落とす、つまり成績を落とす原因です。
成績を判断する材料はあまり多くはありません。
成績が上がらない理由は「テストで点数を取れる勉強ができていない」と言えます。
対策や対処方法はどう?解決策は?
成績が上がらない子の特徴や成績が上がらない理由について解説してきました。続いて成績をあげるためにはどうしたらいいのか、具体的な対策や対処方法について紹介します。結論からお話すると、逆のことをすれば良いのです。
- 勉強しようと決めたらすぐ取り掛かる
- 具体的に何をするのか決めておく
- 毎日10分でもOK、勉強時間をルーティン化しておく
- テストで80点取るなど、具体的な目標を決める
- 問題を解く時に、時計やタイマーを横に置く
勉強しようと思ってもなかなかやる気が出なくてダラダラしてしまう。そんな経験は誰にでもあります。空いた時間に勉強しようと思うと、できないことが多いのではないかと推測されます。
そのため、勉強時間は「この時間にやる」と決めてルーティン化しておくのがおすすめです。
「朝起きたら10分漢字の書き取りをする」「学校から帰ってきて宿題が終わったら、計算ドリルを1ページ行う」など予め決めておくのです。
ここでのポイントはやりすぎないことです。
10分と決めたら10分でできる量を用意し、最初のうちはそれ以上やらないようにしましょう。
「10分なんて短い時間じゃ何もできないし、成績なんて伸びるわけない」と思われがちですが、そんなことはありません。頭のいい子ほどわざわざ時間を取らずに、日常のちょっとした隙間時間に勉強の要素を取り入れているのです。また、毎日10分勉強を続けられたということはこどもにとって大きな自信となります。
さらに「漢字の書き取りを毎日続けたおかげで、漢字のテストで100点を取れた」ということになれば、大きな自信となり勉強へのモチベーションもアップします。そうなれば自然と10分以上当たり前のように勉強できるようになります。
おすすめの勉強方法は「勉強はノートで行う」ことです。なぜなら、積み重ねた自分の頑張りが目に見えるからです。
解けなかった問題が解けるようになった、漢字の書き取りで自信を持てるようになったなど、ノートを振り返れば自分の成長が見えます。それがやる気にもつながります。ぜひやってみてください。
親の関わり方、親ができるサポートは?
成績を上げるためには、一番の理解者である親の関わり方が大切です。
成績が落ちた時、成績が上がらない時などは焦ってしまいます。つい、「そんなことじゃ、中学受験に失敗しちゃうよ」などと言ってしまいがちですが、そんな言葉はぐっと飲み込みましょう。
こども本人が一番わかっていて一番不安だからです。
親は、成績が上がらない不安な気持ちに寄り添ってあげることが大切です。親だからこそできるサポートについてもまとめました。
- テストの範囲を一緒に確認する
- 丸つけをする
- 勉強の計画を一緒に立てる
- できたこと、やったことを褒める
- 日常の会話の中で、勉強に関することを取り上げる
- 勉強しなさいと頭ごなしに言わない
- 逃げ場を作ってあげる
塾に通っていると、こどもの勉強は塾にお任せしてしまいがちです。しかし、塾の宿題やテスト勉強などは可能な範囲で一緒に取り組むようにしましょう。また、できていることに目を向けることも大事なことです。
大袈裟なことでなくて構いません。決められた通り10分の勉強をした、ドリルを1ページ解いたなど、ちょっとしたことでも褒めてあげましょう。
いい子ほどできるのが当たり前となってしまい、たまにできないことがあるとそちらに気を取られてしまうものです。当たり前にできたことも褒めてあげてください。
「勉強しなさい」この言葉もタイミングと言い方に気をつけましょう。頭ごなしに叱ってしまうと、逃げ場がなくなりこどもは苦しくなります。
机に向かうだけが勉強ではありません。勉強しなさいと言いたくなる気持ちをぐっと堪えて、会話の中に勉強の要素を取り入れたり、クイズ形式の問題を出し合ったりしましょう。親から見て今日はどうしても勉強に集中できなさそうだなと感じたら、博物館や科学館などに足を運ぶのも気分転換になるのでおすすめです。
忙しい親御さんは、子供の横で一緒に仕事をやる、読書をする、だけでもいいのです。
親が側にいてくれる、それだけで子供に安心感をもたらしますし、また遊んでしまいたくなる子供の気持ちを抑止することもできますね。困っている時にすぐに対応してあげることもできます。
側で見守る(だけ)、、というのはとても大切なことだと思います。

ちなみに、、うちの場合、上の2人は自分の部屋で基本的には勉強をしていました。が…受験後、テキストの整理をしていると全く手が付けられていない白紙のテキストが結構でてきました、、、要は日々の課題・宿題をやっていなかったのです。。
そんなこともあり、3番目はリビングで勉強をさせるようにしています。すぐに勉強に飽きて遊びだすことがありますが、そんな様子をみかけると「時間を決めて遊びなさいよ」と声をかけるようにしています。
まとめ
中学受験を目指して塾に入ったものの、なかなか成績が上がらないと誰もが不安になりますね。
しかし、頑張った成果はすぐに現れるわけではありません。少しずつ少しずつ伸びていくものなので、親は気長に待つことが求められます。
成績を上げるために親ができることは意外と多いものです。ここに挙げたような対策や対処方法を実践しながら、親子で一丸となって中学受験を成功させていただきたいと思います。
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