「中学受験を控えた冬休みの勉強時間は、どれくらい?」
「6年生の冬休み過ごし方について知りたい」
周りの同級生やライバルたちが冬休みにどれくらい勉強をしているのか、気になりませんか?
ここでは、中学受験を考えている小学4年生から6年生までのこどもたちの冬休みの過ごし方や、平均勉強時間について解説します。
他にも、お正月に特別講座を開講している塾や学校の宿題についても取り上げています。
6年生にとっては受験まで約1ヶ月という正念場の冬休み。
志望校に合格したい、悔いのない冬休みを過ごしたいという方は、ぜひ最後までお読みください。
中学受験の冬休みの過ごし方は?お正月を返上して勉強してる?
中学受験を考えている子たちが冬休みを、どのように過ごしているか気になりせんか。
うちの子供達が受験生だったとき、周りの子や世間一般的な受験生がどのくらい勉強しているのか、とても気になっていました。
よく「お正月を返上して勉強した」と聞きますよね?
実際はどうなのか、受験生のお正月の過ごし方について学年ごとに詳しく解説していきます。
4年生の冬休みの過ごし方
4年生の冬休みは、あまり神経質にならずに過ごして大丈夫です。
勉強自体がまだ簡単なので、つまずくこどもは少ないです。
また、もしつまずいていたとしても親が十分に教えてあげられるはずです。
今まで習ってきたことを一通り振り返って、不安点を見つけて重点的に見ていきましょう。
4年生のうちは冬期講習は受けても受けなくてもどちらでも良いと考えています。
もし受けているのであれば、予習と復習までできていれば十分です。
今まで習ってきたことの復習が一通り終わったら、自分の興味があることを掘り下げてみるのもおすすめです。
4年生だと中学受験までまだたっぷり時間があります。
例えば歴史の漫画を読んだり、算数のパズルに取り組んだり、遊びと勉強を完全に分けないような、楽しみながら没頭できることが良いでしょう。
5年生の冬休みの過ごし方
5年生の冬休みは、中学受験まであと1年というところまできています。
今まで学んできたことを総ざらい復習していき、苦手や不得意分野をひとつひとつ解消してください。
5年生の3学期になると学習量が増え、勉強のレベルも上がります。
今までの勉強が簡単だったからと復習を怠ると、のちのち取り返すのが大変になります。
簡単だったから必要ないと思わず、また再度勉強し直すくらいの気持ちで取り組みましょう。
また、時間に余裕があれば3学期の予習を始めておくのもおすすめです。
軽く見ておくだけでも、3学期以降の学習が進めやすくなります。
6年生の冬休みの過ごし方
6年生の冬休みは、もう受験が間近に迫っており、お正月でも勉強が必要になります。
お正月でも勉強が必要ですが、冬休みのイベントは全てなしにしてひたすら勉強だけする、という意味ではありません。
クリスマス、大晦日、お正月など、冬休みには通常多くのイベントがあります。
お正月の特別番組を観る、豪華なご飯をゆっくり食べて家族団らんを楽しむ、初詣へ行くなどは、勉強の進み具合を見ながら息抜きとして取り入れると良いでしょう。
「お正月も勉強する=朝から晩まで休憩なしに勉強する」というのは、間違いです。
多少息抜きの時間が多くなるにしても、いつもとそう変わりないスケジュールで勉強していくことが大切です。
中学受験の冬休み中の平均勉強時間はどれくらい?
ここまでで、各学年の冬休みの過ごし方がイメージできましたか?
冬休みの過ごし方をふまえた上で、次は冬休み中の平均勉強時間についてです。
ここでも、4年生・5年生・6年生と各学年に分けて説明していきます。
4年生の冬休みの平均勉強時間
4年生の冬休みは、勉強の習慣がつけば良いと捉えます。
通常、自分で学習する時間のおすすめは、「学年×10分」と言われています。
つまり小学4年生の場合は、40分です。
中学受験を見据えて、これからどんどん勉強量や塾通いが増えることを考えても1〜2時間勉強できる習慣がつけば良いと考えられます。
机に向かうだけが勉強ではありません。
特に飽きっぽい子や集中力がないと感じる子には、楽しんで取り組めるものを見つけて「何かに思い切り集中すること」を繰り返し体験させてあげることも大切です。
5年生の冬休みの平均勉強時間
5年生の冬休みの平均勉強時間は、冬期講習+予習・復習の時間をイメージしてください。
そうすると、大体平均1日4〜5時間程度の時間を勉強にあてることになります。
お正月などの冬期講習がない日も、午前に2時間、午後に2時間ほどの時間を使って、今まで学習してきたことの総復習をしていきましょう。
ただし、絶対4〜5時間勉強しなくては、と焦る必要はありません。
1年後のお正月は、おそらく帰省をしたりダラダラ過ごすことが難しくなります。
お正月くらいは帰省や遊びに出かける予定を入れるなどして、メリハリのある冬休みを過ごしましょう。
6年生の冬休みの平均勉強時間
6年生の場合、1日平均で8時間程度の時間を勉強に当てることがほとんどです。
9時〜12時(3時間)
13時〜17時(4時間)
19時30分〜20時30分(1時間)
これで合計8時間になります。
この時間配分をモデルにして冬休みは勉強を進めてみましょう。
冬期講習などがある日は、勉強時間を確保するのはそう難しくないでしょう。
問題は、冬期講習がお休みとなるお正月です。
冬期講習がない日はついダラダラしてしまいがちですが、早めにお正月の勉強計画を立てておき、やるべきことを進めていきましょう。
もし集中できないなと感じた場合は、休憩することも必要です。
また、出かける予定を入れた場合は、2〜3日のサイクルで勉強時間を調整していけば全く問題ないです。
どの学年にも言えることですが、ただ決められた時間を机に向かっていただけでは、「○時間勉強した」とは言えません。
ダラダラ8時間勉強するくらいなら、しっかりと集中して5時間勉強した方が身につくことは頭に入れておきましょう。
冬休み中に開校している塾はある?
冬休みは、大手塾ではほとんどの塾が冬期講習を行っているので、開いています。しかし、お正月にも開校している塾はあるのでしょうか?
大手塾4校(日能研、四谷大塚、SAPIX、早稲田アカデミー)のうち、お正月に講座を開いている塾があるのか調べました。
日能研
6年生の冬期講習では前半が12月31日まで、後半が1月3日からという校舎が多くあります(校舎によって多少日程に違いがあるようです)が、お正月だけの特別講座はなし。
四谷大塚
5年生:正月特訓(12月31日と1月1日の2日間)
6年生:正月特訓(12月31日〜1月2日の3日間)
SAPIX
5年生:なし
6年生:正月特訓(12月30日、31日、1月1日、2日の4日間)
早稲田アカデミー
5年生:正月特訓(12月30日、1月2日、3日の3日間)
6年生:正月特訓(12月30日〜1月3日までの5日間)
このように、大手塾ではお正月に特別講座を設置している塾が多いことがわかります。
中学受験 冬休みの宿題はどうする?
中学受験生は、学校から持ち帰った学校の宿題はいつやるのが良いのでしょうか。
決められたドリルなどの宿題以外にも、書き初めや硬筆など、冬休みならではの宿題もあります。
基本的には、冬休みが始まってすぐ終わらせるか、お正月などの冬期講習がない日に行うのがおすすめです。
書き初めや硬筆などは受験勉強の息抜きにもなります。
受験勉強に疲れた時や家族団らんのイベントとして行うのも良いでしょう。
まとめ
中学受験を控えた冬休みの学習や勉強時間はとても重要です。
4年生のうちは勉強の習慣がつけば良いので1日1〜2時間で十分ですが、6年生になると1日平均8時間程度の勉強時間が必要になります。
しかし、ダラダラと8時間机に向かっているだけでは意味がありません。
勉強時間も大切ですが、それ以上に「質の良い勉強ができたか」が、中学受験成功の鍵になります。
「お正月も勉強しないといけないのですか?」とよく聞かれます。
答えは6年生にとってはYesです。
しかしながら、朝から晩まで休憩なしに勉強しなくてはいけないという意味ではありません。
短い時間であれば、お正月らしいイベントを満喫することは、勉強の息抜きにもなります。
長いようで短い冬休みを、悔いのないように有意義に過ごしていただければ幸いです。
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