近年コロナ感染症の影響で中学受験をする子どもたちが増えていますが、皆さんは受験対策に模試を活用できていますか?
模試には種類があり、それぞれ自分に合ったものを選び受けることで受験のために何が必要か適切に見極めることができます!
そこで中学受験の模試の種類は何があるのか、模試の活用方法から模試を受ける際に気を付けるべき点を紹介します。
中学受験の模試の種類は何があるの?
模試の種類はいくつかあり、主に下記の4つに区分されて行われています!
合格判定模試
自分の志望校の合格もしくは不合格の判定を出してくれる模試になります!
期間は9月から12月にかけて行われることが多く、主に6年生が年末から始まる入試に向けて自分の学力が志望校の合格ラインにとどいているか確認するために受けることが多いです。
入試までに何をするべきか、力を入れるべきところはどこか、改めて確認しラストスパートへ力を注いでいきます。
この模試を受けることでいい結果をもらえず悲しい気持ちになることもありますが、その結果を受け止めて克服できるように努力していくことで、本番でいい結果を受け取れることもあります。
必ず受けるべきものではありませんが、できることなら模試を受けておくと安心です。
特に塾や予備校等で判定などを受けてない方にはおすすめです。
適性検査模試
中学受験や高校受験で見られる適性検査のための模試です!
主に中高一貫校で使われる試験で作文や独自の問題が出題をされます。
適性検査は学校によって傾向も異なり、塾や予備校を通わずに対策するのは困難なものです。
「志望校の中に適性検査がある!」という方は受けることをおすすめします。
先ほどもお話ししましたが、独自の問題がありその傾向を掴むためには回数をこなすことも必要になってきます。
高学年になり志望校が決定した方まだ決定していないが、中高一貫校も視野に入っているという方などは早めに模試を受け始め、何度も受けるようにしましょう。
実力判定模試
実力判定模試は自分の学力がどのくらいなのか、苦手な部分がどこなのか偏差値等で見極めるものになります。
小学4年生から6年生までの子供たちが対象になることが多く模試のシミュレーションとしての役割も果たしています。
4月まで定期的に行われているので中学受験をしてみたいと思っている方にも、良い経験になるでしょう。
うちの子供も実力判定を何度も受けましたが、時間感覚も試験会場の雰囲気も似ていて入試当日はあまり焦らずに過ごした記憶があります。
当日しか感じない緊張もありますが、似た環境で過ごした経験は入試本番で落ち着きを取り戻すのに役に立つので、ぜひ定期的に受けて慣れておくといいでしょう!
志望校選定模試
自分の学力にあった志望校やおすすめの学校を、模試の結果から選んでくれるものになります!
5、6月に行われることが多く、志望校を絞っていくのに受ける方がほとんどです。
まだ志望校を決定していない方にはいろいろな学校が見えてモチベーションを上げることに繋がり、志望校がある程度決まっている方には今後どの志望校を目指して勉強に励んでいくか決めるいい判断材料になります。
自分の学力で行ける学校を選ぶのも一つの手段ですし、今よりも勉強に力を入れて上を目指すのもいいでしょう。
納得のいく判断をするようにしましょう、「後悔先に立たず」です。
中学受験の模試の違いは?
中学受験の模試は塾によってそれぞれ多少の結果の違いがあります。
特に顕著に出るのは偏差値です。
なぜそのようなことになるのかというと、受験者の学力や模試の難易度、受験数の大きさが関わっているからです!
模試を行っている塾は主に、
・希学園
・日能研
・四谷大塚
・首都圏模試
・サピックス
の5つになります。
この中で一番偏差値が低く出てしまうのはサピックスになります。
模試の難易度も高く塾生が受験することが多いサピックスでは、受験者の学力も高くなっているようです。
受験者の数も日能研や四谷大塚ほどは多くはないため高い偏差値を叩き出すことは困難です。
逆に日能研や四谷大塚は偏差値の差はあまりなく、模試の難易度も同程度で受験者も通っている塾生もそのほかの方が受けることも多いため、基本的に自分が全国でどのくらいの学力か正確に出る可能性が高いです。
このように、それぞれ模試の種類の他にも受ける塾の模試によっても模試の結果に違いが現れてきます。
より難易度の高い学校を受験する予定ならサピックス、中堅校または難関校だが受験数が多いなら日能研、四谷大塚など自分の志望校に合わせて模試を選び受けることが必要です。
そして迷ったらまずは日能研、四谷大塚を受けておくと自分の学力を客観的に見ることができるので次の模試をどうするか見えやすいかもしれません。
中学受験の模試の活用方法を紹介
模試の活用方法はたくさんあります!
例えば入試本番に向けてのシミュレーションや時間配分の練習、自分の得意・不得意な分野が明確化されるなどです。
ですが一番重要なのはその模試を受けた後しっかり復習をし、できなかったことをできるようになることです!
模試を受けてそのままにしていては一番大切な勉強が何も身に付かず、意味のないものになってしまうこともありますので気をつけましょう!
復習はさまざまな方法がありますが、親御さんや保護者の方と一緒に行うことをおすすめします。
自分が苦手ややりたくないところを飛ばしてしまうことがないように、一緒に行った方がいいです。
1、間違えた問題または直感で当たった問題を印をつけて確認する。
2、正答率が高い問題
↓
得意分野の問題
↓
不得意な分野の問題
の順番で解き直しを行う。
3、間違えた問題を「なぜ間違えたのか」理解する
4、数週間空けてまた解き直す
5、繰り返すこの方法がおすすめです。
ポイントは数週間空けるところです!
問題を理解していればいくら日数が経ったとしても、解くことができます。
間違えた場合はまだ理解できていないということ、答えを覚えてしまうので繰り返すのは2〜3回が限度になると思いますが、しっかり向き合っていきましょう。
この他の活用法は下記の通りです!
・同学年の中での自分の学力がわかる
・具体的な目標を立てるのに参考にする
・入試の受け方がわかる
・当日と同じ状況を過ごせる
中学受験の模試を受ける際に気をつけるべき点
気をつけることは3つです!
まずは模試の種類、主催者側の選び方になります。
模試の種類は最初にお話ししましたが、それぞれ学年や自分たちの状況によって異なります。
志望校が決まっている方、まだ決められずに迷っている方、適性検査を受ける予定の方などそれぞれ入試当日に向けてやるべきことは似ているようで違います。
それぞれ塾のホームページなどで模試内容を確認して、受験しましょう。
そして主催者についてもお話ししていますが、難易度や受験者の学力、受験者の数などで結果に誤差が出ます。
口コミ等を利用して確認してから志望校に合わせて受けるように気をつけてください。
2つめは学力の結果は一度だけでは比べられないということです。
入試は1回のテストで全ての結果が出てしまいますが、模試はそうではありません。
模試は本番の練習です、失敗した部分や緊張してできなかったことそれが改善できるのが模試です。
そこも加味してやっていきましょう。
最後は結果に振り回されてしまわないように気をつけることです。
親御さん・保護者の方は特に気をつけた方がいいでしょう。
残酷な結果は本人が何よりショックを受けていることでしょう。
ですが次があるのが模試です、へこたれずに根気良くやっていきましょう。
まとめ
模試は種類が多く迷う方もいるでしょう。
ですが子供たちに必要なことを見極めてしっかりと決めていきましょう。
模試を受けることで得られる利益は多くあります!
金銭はかかりますが受験対策には大きく役に立つものです。
回数を重ねて入試までに慣れておくといいでしょう。
コメント