中学受験で使われる偏差値と高校受験で使われる偏差値は違いがあります。
更にサピックス、日能研、四谷大塚などの塾によっても偏差値に差がありますので、今回は中学受験と高校受験の偏差値の違いや、塾それぞれの偏差値の特徴や偏差値に差が出る理由を解説していきます。
これを知っておくと模試での偏差値が低く焦ってしまう気持ちも少し改善できますし、お子さんの偏差値の見方も大きく変わってきますよ!
中学受験偏差値と高校受験偏差値は違う?
中学受験偏差値と高校受験偏差値では同じ偏差値は出ません。
中学受験偏差値は低くなりがちですが、高校受験偏差値では高い結果が出ることが多いです。
その理由は受験する“人数”の違いです。
高校受験はほとんどの中学3年生が受けるため人数は多く、勉強が苦手な人や勉強に力を入れない受験する子も含まれるために、偏差値は高くなります。
逆に中学受験はほとんどの小学6年生は公立の中学校に進学するため、人数も少なく、今まで勉強に力を入れてきた子供達中心で、偏差値が出るため自然と偏差値が低くなります。
目安としては10〜15ほどの偏差値の違いが出ると言われています。
中学に入試で偏差値45ならば少なくとも高校入試では偏差値55になります。
ですから中学受験偏差値が低く出ていても、あまり落ち込まなくていいと思います。
小学6年生まではまだ時間があるので偏差値を上げられる対策が何かしら見つかりますし、面接や資格で有利なれることもありますのであまり固執しすぎずにいきましょう。
また、保護者の方も中学受験偏差値と高校受験偏差値との違いを理解して、子供の頑張りを見守っていくといいでしょう。
中学受験偏差値はいろいろある?それぞれの特徴と受け方
首都圏模試偏差値
首都圏模試の特徴は、
問題の正答率や間違えた問題の傾向などをとてもわかりやすく分析してくれるところです。
「知識・理解思考」、「論理的思考」、「創造的思考」この3つで自分が問題をどこまで理解していて、どこがわからなかったのかをしっかり知ることができます。
偏差値は他の模試よりも高く出る傾向にあります。
偏差値が高く出る理由は、塾が開催している模試でないため問題もあまり難しくなく、口コミにも基本問題が多いとの声があり、さまざまな子供が受験するからだと思われます。
首都圏模試は約1か月ごとに行われることが多いです。
開催される会場は、小学5.4.3.年生対象のスタート模試は自宅での受験か、外部生受け入れをしている塾での受験のどちらかになります。
できれば自宅ではなく塾での受験をして、本番に似た会場の空気に慣れておくといいでしょう。
合判模試と適性検査模試は指定された中学校または自宅での受験ができます。
詳しくは公式ホームページから確認してください!
申し込み方法はインターネット上だけになります。
開催日と金額は下記の通りです、参考にしてみてください。(2023年6月時点)
実施日 | 合判模試 | 7/2 9/3 10/1 11/3 12/3 1/8 |
適性検査模試 | 7/9 9/18 11/19 | |
スタート模試 | 6/17.18 12/9.10 | |
受験料 | 合判模試 | 小学6年 5,500円 小学5年 4,950円 |
適性検査模試 | 小学6年 5,500円 | |
スタート模試 | 小学5.4.3年共通 2,750円 |
サピックス偏差値
サピックスの模試の特徴は、
答案がいち早く知れて、web上で志望校の簡易判定が受けられるところです。
模試の翌々日には絶対に採点の結果を知ることができるので、すぐに復習ができます。
また9〜11月にかけて各難関校の傾向に合わせた予想問題が作られ模試が行われるのもサピックスの特徴です。
そしてサピックスの偏差値は低くなる傾向にあります。
サピックスは難関校対策の問題が多く、受験する塾生が多いためだと思われます。
サピックス模試の2023年の日程と受験料、実施会場はまだ掲載されていません。
ホームページを参照すると大体9月から1か月ごとに行われるようです。
実施会場は去年のものが掲示されていました、主に指定する大学や大学院で行われているようです。
おそらく今年もその会場で行われる可能性が高いと思うので、一度確認しておくといいでしょう。
7月中旬には全ての情報が掲載されるとのことなので、日にちが近づいたらこまめにチェックしておくといいと思います。
四谷大塚偏差値
四谷大塚模試は、
幅広い問題を出題し、受験生全体の中で自分がどこにいるのかしっかりと見極めることができます。
自分の弱点も顕著に表れてくれるので、弱点を再認識できるでしょう。
幅広い問題が出されるため、偏差値も偏りが少なくかなり正確な偏差値を知ることができます。
四谷大塚模試は約1か月ごとに開催されていて、男女で受付開始日が変わるので注意してください。
実施会場は指定されている中学校や四谷大塚の校舎、ビル内で行われます。
振替テストは四谷大塚の校舎でしか開催されません。
詳しくはホームページで掲示されているので確認してみてください。
申し込み方法はweb上だけになります。
実施日と受験料は下記の通りです!(2023年6月時点)
実施日 | 4/9 7/9 9/10 10/8 11/5 12/10 |
受験料 | 5,280円(4.3.2教科共通) |
日能研偏差値
日能研模試は、
受験者数が多く標準的な結果も踏まえて自分の偏差値や勉強度合いを知ることができます。
そして日能研は全国で受験する子どもたちが特に多いために、とても正確な偏差値が知れます。
自分が志望している中学校がどのくらいの子供達が受験を考えていて、自分がその中でどのくらいの順位なのかも把握できるいい機会になります。
日能研模試の開催日は9〜11月までの間、約1か月間隔で開催されます。
実施会場はまだ一部準備中につき掲載されていませんが、基本的に全国の日能研の教室で実施されます。
自宅からも受けられます。
申し込みはwebか日能研の教室窓口、フリーダイヤルからも受付があるようです。
実施日と受験料は下記のとおりです!(2023年6月時点)
実施日 | 合格判定 | 9/3 10/8 11/5 |
合格実力テスト | 9/10 9/24 10/22 | |
志望校判定 | 7/2 | |
受験料 | 合格判定・実力テスト | 4科 6,050円 2科 4,950円 |
志望校判定 | 4科 4,400円 2科 3,300円 |
塾テストによって偏差値は違う?
全ての小学6年生たちが受ける全国模試とは違って、塾で行われる模試はどうしても偏りが生まれてしまいます。
特にサピックスその偏りが顕著に表れています。
難関校対策に特化していために模試での問題もとても難しく、サピックスの偏差値は日能研や四谷大塚の偏差値と比べるとー5〜10ほど低い偏差値が出てしまいます。
ですが日能研と四谷大塚の偏差値はほとんど差が出ないです。
日能研とお四谷大塚の模試はどちらも幅広い問題が出ていて、簡単な問題から難関校の問題までバランスよく出題されています。
また塾生の他にも外部からの個人受験の数もサピックスや首都圏模試よりも多くいるために、正確な偏差値を算出することができるのも、この二つの模試偏差値の違いが大きくでない理由だと思います。
今まで話した模試の中で一番偏差値が高く出る傾向にあるのは首都圏模試です。
日能研と四谷大塚と比べると+5〜10ほど高い偏差値で、サピックスと比べると10〜20ほど差が出てしまいます。
首都圏模試は塾生ではない受験生が受けることが多いことと、出題される問題も基本問題が多いことから高い偏差値が出やすいです。
受ける模試によっては大いく偏差値が変わってしまいます、受けるのなら日能研か四谷大塚の模試をおすすめします。
まとめ
中学受験では小学校で受験対策を行わないために、自分がどこまで勉強の内容を理解しているかは模試などでしか確認できないことも多いです。
ですので模試の結果で得た偏差値や情報は、正確なものをしっかり得ることが大切です。
ぜひこの記事を参考に模試選びや偏差値の見方を活用してみてください!
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