「子どもの計算力を上げて、勉強好きな子になってほしい!」と思い、何をさせようかと悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。
そこでいつも比較される「公文」と「そろばん」どちらが「子どもの将来のため」に役に立つのか、正直どっちが良いのか、悩みますよね?
そこで今回はこの「公文」と「そろばん」二つを徹底比較してみました。
「公文」と「そろばん」どっちを習わせればいいのか、悩んでいる人は必見ですよ!
公文とそろばんどっちが良いの?徹底比較!
「公文」と「そろばん」でどっちが良いか悩んでいる方に向けて、「公文」と「そろばん」それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
【公文】を習うメリット・デメリット
では、まずは公文を習うメリットはどんな効果が期待できるのか見てみましょう。
【公文】を習うメリット
塾に通ったことのある現役東大生のうち3人に1人は、公文経験者というデータがあります。
公文の特徴として「自分の力で問題をとく力を身に付ける」という学習方法ですので、勉強をする習慣を身につけるにはとても良い学習法なのかもしれません。
また同じような課題を繰り返し行うことで暗記力が身に付きます。
先生が生徒の能力に合わせてステップアップをしていくので、上の学年の勉強を先取りしたりさらに難しい問題が解けるようになっていきます。
同学年の子より難しい計算ができるようになったり、毎日の大量のプリントをこなすことで「自分は頑張ればこんなにできる子なんだ!」という自信を身に付けることができます。
自信や自己肯定感を確立することは、これからの人生がどのようなものになるかに関わってくるので幼少期かにきちんとできていることは大事なことですね。
・毎日学習する課題の枚数が決まっているので、勉強する習慣が身につく。
・毎日コツコツ続ける持続力が身につく
・「自分はあきらめずにできる」という自信をつけることができる
・暗記力が身につく
【公文】を習うデメリット
公文は計算問題のトレーニングなので、図形や式を作る応用問題などには対応していません。
特に先取り学習をしていた子は授業をしっかり聞いていなくても問題なく解けていたので、実際公文で習っていない図形や応用問題になると解き方がわからず、つまずくケースがあるようです。
また、学校の宿題もある中で大量の公文の課題をこなさないといけないので、子どもが根を上げて勉強嫌いになってしまう場合もあるようですね。
さらに子どものサポートやたくさんの宿題プリントの採点と送迎などは親の仕事なので、親も子供以上に頑張る必要があります。
・暗記が中心なので、応用力が身につかない
・好奇心旺盛で試行錯誤が好きな子どもには、きめ細かいカリキュラムが合わない。
・親の負担が大きい。
【そろばん】を習うメリット・デメリット
それでは次に「そろばん」を習うメリットはどんな効果があるのか見てみましょう!
【そろばん】を習うメリット
そろばんは頭の中でそろばんの珠を動かすイメージをして計算するといわれています。
そのため、発想やイメージを司る右脳が発達して、発想力や記憶力・頭の回転力が鍛えられるといわれています。
また、問題をよく見る力や聞き取る力も付き、観察力や注意力が上がるといわれています。
授業料も3000円~6000円なので、公文よりも安いですね(地域差あり)
大会や昇級試験もあるので、良い成績を収めたり合格すると自分に自信がつきます。
そろばん大会を見ると、子どもたちの集中力や素早い動きに圧倒されます。まさに「そろばん」は頭を使ったスポーツ競技のようですね。
・指で珠を弾くため、指先の神経伝達が発達する
・自信が養われる
・集中力がつく
・費用が安め
・計算が早くなる
【そろばん】を習うデメリット
そろばんを経験している人の中には「答えはわかるのに、筆算(式)がわからない!」ということがあるようです。
子どもなら特に「だって、めんどうなんだもん」で済ましてしまいますよね。
頭の中で処理しているものだから、テストに筆算を書かず減点なんてことも・・・。
また、今では計算機もあるし、スマホやパソコンで処理すれば自分の頭で計算することなんて少ないです。
そろばんを実際に使って計算をしている人は滅多に見ないでしょう。
それが古臭いということもあって、子どもがやる気にならないと悩む保護者さんもいるそうです。
・計算の道具として実用的でない
公文やそろばんが向いている子の特徴
せっかく通い始めても、課題のプリントが溜まってしまったり、「行きたくない~!」と拒否されたら親としても残念ですよね。
人間にはそれぞれ個性があり、子どもによって向き・不向きが違います。
では、公文やそろばんに向いている子とはどんな性格の子どもでしょうか。
それぞれまとめてみました。
公文が向いている子の特徴
公文では毎日家で問題をとくようにプリントが渡されます。
枚数も1枚2枚ではなく10枚ほど(裏表合わせて20ページなんてことも)
くりかえし問題をといて、暗記させます。「継続は力なり」ですね。
飽きっぽい子や一人で勉強することが苦手な子は続けることに苦労するかもしれません。
なので、保護者のサポートが最重要です。
・同じことを繰り返すことで自信をつけていける子
・黙々と何かをすることが好きな子
・量をこなすことに抵抗がなく、そこから達成感を見いだせる子
・自分のペースで勉強したい子
・保護者のサポートをしっかり受けられる子
そろばんが向いている子の特徴
そろばんは静かな環境で、じっとしてひたすら珠を弾いて暗算します。
体力が有り余って、身体をいっぱい動かしたい子は、静かに座っておくことも難しいかもしれませんね。
また、そろばんは制限時間内で正確さとスピードを競う競技でもあるので、負けず嫌いの子はまわりの子より良い成績を取りたいために頑張ろうとします。
昇級検定もあるので、より達成感を味わいたい子どもは向いていると思います。
・マイペースな子(まわりに流されない子)
・負けず嫌いの子
・こつこつした作業が好きな子
公文とそろばん両方を併用したらどうなの?
同じ計算力を養う習い事の公文とそろばんですが、「両方習ったらもっと成績がよくなるんじゃないかしら?!」なんて期待する保護者さんもいるんじゃないでしょうか。
実際に併用した場合のメリットとデメリットをまとめてみました。
公文とそろばんを両方併用した場合のメリット
メリットとしては、互いの足りない部分を補えることではないでしょうか。
それぞれの特性を理解した上で習わせるならば良いと思います。
公文もそろばんも計算力を高めるためだけがメリットではないですからです。
公文とそろばんを両方併用した場合のデメリット
一番のデメリットは子どもの時間的余裕がなくなることではないでしょうか。
他にも習い事をしているなら、なおさら時間管理が難しくなります。
それに比例して授業料と送迎の負担が増えますね。
また、公文とそろばんでは計算に対する考えかたが違いますので、柔軟に対処できる子どもなら問題ありませんが、臨機応変に考えることが得意でない子は混乱して余計に計算が嫌いになってしまう恐れがあります。
子どもの様子を確認しながら、本人の意欲を見極めて通わせてくださいね。
「どちらも経験させたい!」と思われる保護者なら、時期を見てそれぞれ習わせてみるほうが良いかもしれません。
まとめ
公文とそろばんは「計算」「数の扱い方」に対する考え方が違うようです。
公文は「計算」を通して、自分で勉強する習慣を身に付け、自分の頑張り次第で勉強はできるようになるということを学び、そろばんは「計算」を通して、脳の活性化・発達を促し、自分自身を鍛えることを学ぶということではないでしょうか。
どちらを習うにしても、やるのは子どもです。
子どもが楽しんで「計算っておもしろい!」と思わせられるように、保護者さん方もしっかりサポートしてあげてくださいね!
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